週刊誌から from weekly magazine 2004 4 14

ニューズウィーク日本版 2004 4.21

「泥沼回避のラストチャンス」

アメリカは、
イラク戦争が、
まだ、泥沼状態だからこそ、運がよかったと言えます。

 もう一度、イラク戦争を点検しましょう。
政治面を無視して、純粋に、軍事面だけで考えると、どうなるか。
 アメリカは、トルコ・ルートが使えなくなった時点で、
イラク戦争を中止すべきだったのです。
 クウェート・ルートだけでは、
バグダッドまで、あまりにも、戦線が伸びすぎてしまいます。
補給線も、あまりにも長くなってしまいました。
しかも、この戦線は、長く伸びた上に、頭を抑えられるような形でした。
 この時点で、イランは、絶好のチャンスだったのです。
このタイミングで、イランは、参戦すれば勝てるチャンスでした。
結果的には、イランは、アメリカのイラク戦争を助けたことになるのです。
現在でも、イランは、参戦するチャンスはあるでしょう。
 これは、あくまでも政治面を無視したものですので、
誤解しないように注意してください。

































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